国際自然大学校のこと
国際自然大学校の安全対策
国際自然大学校では、自然体験活動におけるリスクマネジメントのパイオニアとして、日々安全への配慮を行い、様々な安全対策をしています。しかし、参加者の皆様の安全管理を最優先としていても、自然体験活動においては、気象条件などにより不測の事故は起こり得るものです。また、事故をゼロにするために、活動そのものの水準が低くなってしまっては意味がありません。当団体では、常に安全対策を徹底し、危険度を抑えつつ、プログラムの質の向上につながるような努力を続けております。
以下に、国際自然大学校が、安全な自然体験を提供するために取り組んでいるのいくつかの例をご紹介します。
安全教育の徹底
指導者への教育の徹底
当団体では、全ての職員、ボランティアに対しての安全教育(普通救急法講習の受講、事前ミーティング、危険箇所の伝達、危険予知トレーニング、けがなど事例の共有等)を徹底しています。また、非常事態が発生した場合に備え、様々な状況を想定したマニュアル(連絡体制の把握、緊急時対応等)を整備し、職員・スタッフ参加のもとでトレーニングを行っています。
職員は、メディック・ファーストエイドという救命救急の国際認定スキルを習得しています。また、各自の専門分野ごとに、水辺の救急法(RESCUE3)などの資格を保持しています。
研修生・非常勤キャンプスタッフ等は、キャンプカウンセラー勉強会を通じて、子どもたちに安全で楽しい自然体験をしてもらうための「対象者理解」や「安全管理」などの、指導スタッフとして必要となるスキル研修をおこなっています。また、各種専門的な研修会の受講や資格取得も推奨しています。
スタッフは、基本的に、子ども3~4人に対してスタッフが1名いるような人数比率で配置をしています。(キャンプの特性等により異なる場合もございます)
子どもたちへの指導
自然体験活動では、「参加者の安全は参加者自身が守る」という意識が基本といわれています。
国際自然大学校では、スタッフが必要な安全対策をしながらキャンプを進行するのはもちろんですが、活動を始める前に、子ども達とスタッフがこれからの活動の危険についての話をする「セーフティートーク」という時間を設けています。子ども自身が受身でなく、主体的に「安全」に取り組めるような場を作ることで、事故を未然に防いでいます。
また、活動中は以下の4つのチェックを繰り返しおこなっています。
- 手洗いうがいの奨励
- 食中毒や新型インフルエンザ、コロナウイルスなどの感染症対策は必須です。
国際自然大学校のキャンプでは「手洗い、うがい」を徹底しています。 - 帽子の着用
- 「帽子をかぶる」ということは、熱中症などを防ぐだけででなく、頭を保護するためでもあります。シュノーケリングや川遊び等、水辺の活動を除き、帽子をかぶって頭を保護するように指導をしています。
- 水分補給
- 熱中症から身を守るもうひとつの手段は水分補給です。野外活動ではたくさん汗をかきます。その分の十分な水分補給をする必要があります。また、子ども達がのどが渇いてから水分補給をするのではなく、スタッフが活動の流れや天候を判断しながら水分補給を促しています。
- 体調管理
- 体調管理のためには適度な休憩も必要です。宿泊を伴うキャンプ中は、朝早くから夜まで活動しています。日常生活とも環境が変わり、体力的にも疲労は相当なものです。国際自然大学校では、年齢や体力に合わせてスケジュールを組み、子ども達の様子をみながらプログラムを進行しています。また、活動により食事を給食システムにするなどの対応をしています。
感染症対策について
当団体のプログラムは、「国際自然大学校本校主催事業における新型コロナウイルス感染症予防対策についてのガイドライン(第五版)」に基づき、感染症対策を徹底し実施させていただきます。
活動場所の安全確認
活動場所の把握は、安全な活動をおこなう為にとても重要です。下見の実施はもちろん、活動場所の整備や周辺の緊急連絡先の把握、悪天候時などの避難先の確保など、活動地別に安全対策を実施しています。
食の安全
国際自然大学校のキャンプでは「食の安全」にもこだわっています。担当のスタッフは常に「いかに安全な食材を提供できるか」を考えています。特に日野春校においては、力不足ですべての食材とはいきませんが、顔の見える生産農家からの調達や畑から準備し自家生産の味噌など調味料つくりまで努力しております。
親子対象の「里山歳時記」というプログラムでは、そのような「食へのこだわり」の一部を体験できます。
保険加入について
万が一のために、参加者は傷害保険に自動加入となります。ケガや事故が発生した場合、保険で対応させていただきます。
周囲との連携
地域の方々からの理解
各地での活動においては、地域の方々の協力をいただきながら、キャンプ活動を実施しています。たとえば、農業体験の指導をしていただく農家の方や、宿泊施設のご主人、地域サポートセンターの職員の方などにも、時には指導者として、時にはアドバイザーとして広い視点で協力をいただいております。
関係団体と連携した安全への取り組み
国際自然大学校では、官民問わず、全国の様々な野外活動団体・グループ(現在約768団体)が協力して展開している、「SAFETY OUTDOOR」キャンペーンに参加協力しています。